ワピピは、南半球のニューカレドニアで暮らす
小鳥です。
とってもとっても小さな鳥で
大人でも5~6グラムしかないそうな。
文鳥の3分の1か4分の1の体重しかない
かよわく小さい鳥なんだとか。
ところがこの小さな鳥が
世界を救うモデルかもしれないと、
ゴロ画伯は本気で考えるようになりました。
なぜかって?
ちょっと話につきあってくれますか?
「カッコーの托卵」
カッコーは日本では、オオヨシキリやモズなど
違う種類の鳥の巣で産卵します。
親鳥が食事に出ているスキに、
さっと自分の卵を産み付けていきます。
これを托卵(たくらん)といいます。
巣に戻った親鳥は、卵が一つ増えていることに
気が付かず、温め始めます。
やがてカッコーのヒナは
オオヨシキリの卵より早く孵化します。
カッコーのヒナは、孵化して最初にする仕事が
他の卵をすべて巣の外に落とすこと。
巣の中にはカッコーのヒナ1羽しか残りません。
巣に戻ったオオヨシキリは
カッコーのヒナを自分の子供だと思って
せっせとエサを運んで育てます。
自分より何倍も大きく育っても、
自分の子供だと信じて疑わず、
オオヨシキリはカッコーのヒナをせっせと育てます。
やがて、カッコーは十分育ったある日
さっと巣立っていなくなってしまう。
自分の本当の子供が殺されたことも知らず、
オオヨシキリは殺した相手を育ててしまう。
なんともヒドイ話です。
ワタシは生物学者ではないのでわかりませんが
カッコーが増え続けたら、
オオヨシキリは子孫を残せず、
絶滅してしまうのではないか?
そしたらカッコーも困るだろうと思うけど・・・
カッコーはそれならそれで、
次の托卵相手をみつけて適応していくのでしょうか。
もしかしたら、オオヨシキリ以前に
カッコーの托卵のせいで、絶滅してしまった種が
たくさんいるかもしれません。
そう思うと、ゾッとします。
とんでもないヤツが生き残って
正直者が絶滅するなんて、理不尽だ!
と腹が立ちさえします。
でも、自然界はそれを許しているのです。
ヒドかろうが、悲しかろうが、理不尽だろうが、
カッコーは世界中にいて、今も繁殖を続けているのです。
絶望的な気持ちになります。
ところが!なんと、ワピピは
カッコーの托卵を見抜く力があって、
カッコーのヒナを追い出すように
適応した賢い鳥なんだそうです。
すごいぞ、ワピピ!
これって、自然界だけの話じゃないな、
と、ふと思い当たりました。
私たちが暮らす人間世界も同じ。
卵のかわりに、情報に置き換えてみると
ウソやニセ情報で、相手を騙して操ろうとするのは
世の常です。
世界中、托卵情報だらけです。
日本で暮らす私たちだって同じじゃないでしょうか?
自分は賢く生きているつもりでも、
いつのまにか托卵情報=ウソやニセ情報を信じ込んで
まんまと、だれかに操られているのではないか?
それだけじゃなく、托卵情報を正しいと信じ込んで
どんどん広めてしまっているのではないか?
このままだと、自分の国が違う国に
カッコーの国に乗っ取られてしまうんじゃないのか?
焦りが猛烈に沸き起こってきました。
やばい、やばい。
まずい、まずい。
ワピピを見習って、托卵情報を見抜き、
本来の日本を取り戻して育て直さなきゃ!
でも、困ってしまいました。どうしたらいいんでしょう。
うーん、この考えに賛同する仲間を
集めるところから始めるか。
ということで「ワピピ!の旅」に出ようと思います。
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